ドヤ母主催、真夜中のファッションショー
ではこれより、できるだけ順を追ってニコちゃんとの日本ライフの模様をお伝えしたいと思います!
出来事をピックアップする感じになるかと思います!
2月中旬に、横文字で言うと我が家にホームステイすることになったニコちゃん。
いうまでもなく、イタリアと日本の文化は全然違うのではじめ彼は戸惑っていたかと思います。
私は一足先にイタリアでの異文化生活をしていたのもあって、できるだけ楽にいてほしいと先回りをしたりして。
ちょっと馴染むか馴染まないかのころに、うちの母が
「これ、お父さんが好きだったクロコのバッグよ。」
と、父の形見であるワニ革のバッグを唐突に出してニコちゃんに見せてきた。
母の唐突加減はいつものことなので私は慣れているけれど、ニコちゃんは突然目の前に出されたワニについてどう思ったんだろう。。笑
「ちょっと掛けてみてー!」
ドヤの母に、されるがままのニコちゃんはワニ革のバッグを掛けられる。
はじめてのおつかい状態の図。笑
なぜかテンション上がってきた母は二階に上がってすぐ戻り、
「ニコちゃん!!これ着てみて!!」
と、たくさんの洋服を持ってきた。
おいおい、何をはじめようってんだい。
これらは、生前お父さんが好んで着ていた洋服たち。
お父さんはオシャレというか、良質なものが好きで、長い年月が経っても傷まずキープ出来ていた。
いわゆる「遺品」を、突然大量に運び込んできた母。
いやー、いくらなんでも、わりと受け止めるニコちゃんでも、さすがに遺品はちょっとヘビーだよねぇ・・・
「いいね!着てみたい!」
え。
まじか!!
ガールフレンドの父の形見・遺品を着てくれというだいぶヘビーなお願いを、すんなり受け入れた(なんなら嬉しそうだったし)ニコちゃん。
早速それらに袖を通すことに。
あらら。
なに、ニコちゃん結構サマになってるじゃない!!笑
私はお父さんに似たのか、海外系のデザインとか色使いが好き。
お父さんも奇抜なデザインとか、ちょっと当時の日本人が選べないようなデザインが好きだったりしたのと。
海外ブランドが多かったので、日本人には合わないものばかりだったみたいで。
だから母も誰にもあげたり合わせたりできずに20年以上眠らせてた洋服たち。
それが、突然のイタリア人ニコちゃん登場によってすんなりこの服たちのマネキンになれてしまったというわけで。笑
かわるがわる、ニコちゃんをいろんな服に着替えさせては鏡の前に立たせて、
「あらーーーー!!!!似合う!!!ベリーグッド!!!!!」
とか、
「ひゃーーーーニコちゃん、ユーアーモデル!!!!!!」
とか、
ショップ店員さん顔負けの饒舌具合でニコちゃんをその気にさせる母。
写真をできるだけそれなりに撮りたくて、
「体の向きそのままで、目線だけあっち見て!!」
「あーーーあと5cmこっち!!」
とか、いちいち注文が細かいカメラマンの私(知識ゼロね。笑)。
そもそも日本人とは体つきが違うし手足が長いし、海外ブランドならニコちゃんはお手の物だし(むしろ日本製品が合わないし。笑)。
真夜中にイタリア人マネキンにファッションショーして楽しむ、愉快な我が家でした。笑
で、最後母が、
「ニコちゃん、もしよかったらこの服もらってくれる?着てくれたらお父さんも喜ぶと思う」
と、似合ってた洋服数着をニコちゃんにプレゼントしたのでした。
ニコちゃんも嬉しそうに受け取っていて(ほんとに気に入ったみたいだった)。
「20数年捨てずにあったお父さんの服、ニコちゃんが着る運命だったんやなーー!」
と母が嬉しそうに言ってたのが印象的でした。
モデルニコちゃんのマンマに写真を送ったら、
「ニコちゃんに伝えて、お母さんがどんな思いで大切な洋服をくれたか、しっかり想いを受け止めて感謝しなさいって。」
と、とても感謝をくれたのでした。
イタリアでたまーに着てくれたらいいんだけどなー、
ニコちゃんがチョイスする服よりはいい感じになると思ってるんですけどね。。笑
そんな真夜中のファッションショーの模様でした。笑