再会。
カエル騒動の後、真夜中すぎに彼は現れた。
スタッフに大きなスーツケースを持ってもらいながら。
この暑いのに、何故か長袖のパーカーを身にまとっていた。
登場です、読者の皆さんも知ってるこの人。
ニコちゃん!!!
あ、予想ついてましたか??
ついてた方、ここまで引っ張ってすみません!!!
そうです、1ヵ月ぶりのニコちゃん。
実は・・
マレーシア終盤あたりで、彼から連絡がきました。
その内容は、いつになく真面目一徹の文面で。
しかも彼にしてはものすごく長い文章でした。
きっと、この文章を作るのにすごく時間をかけただろうし、いっぱいほんとに色々考えたと思う。
内容は、
もし私からの返信がなくても、これを書かずにはいられないと。
まだやっぱり私のことが好きだってこと。
毎朝、毎晩、いつも私のことを考えてるということ。
そして、寂しすぎて耐えられないということ。
私を手放してしまって、虚無感しかないこと。
自分の人生で(今までも、これからも)一番私が大切で大好きだということ。
その傍らで、ニコちゃんのおじいちゃんが1週間前に亡くなったことも書かれていた。
92歳だから大往生だったけど、お母さんが悲しみに暮れているって。
お母さんもだけど、ニコちゃんもおじいちゃんが大好きだから。
きっと悲しみに暮れて、色々想っていたんだろうなって、それで私に連絡してくれたんだろうなって、安易に想像できた。
私がいない間、彼の生活は全く変わらなかっただろうし。
私が東南アジアを巡っている間もずっと。
そして、文章の最後には、
来月(当時でいう11月)の中旬、僕はイタリアに帰る。
もし許されるなら、一緒にイタリアに来てほしい、って。
突然のメッセージに、私は戸惑った。
何と返事すればいいか、の前に、
”私は何て想ってるんだろう??”
わからなかったので、何度も自分に問った。
一生会わない覚悟でバイバイして、私はオーストラリアを離れた。
でも今、彼が私に尋ねてる。
「イタリアに行きますか?行きませんか?」
実際、以前私は何もイメージできなかった。
し、これでいいのかな??という気持ちが強くて、最終的に彼の元を離れた。
でもね、離れて思ってたんです。
「離れるの、早すぎたかな」
って。
私は、ニコちゃんが怒る度に嫌だった。
私がやめてほしいと言ったことも、したりしてた。
なんかいつも私がお母さんみたいになってたし。
言い出すと、ほんとに色々あるけど。
でもね、
これを理由に離れるの、早かったんじゃないかなって、思うこともありました。
もっと、別の角度から彼を見てもよかったんじゃないかって。
そうすべきだったんじゃないかって。
だってね、ニコちゃんにはいいところがたくさんあるから。
それを、一番近くで見てきたはずの私が、嫌なところが見えただけで離れてしまった。
こんなんじゃ、せっかく会えたのに、いい関係を築けるところなのに。
私は彼の何も大切に出来てなかったんじゃないかなって、反省したりもしてたんです。
そんなこんなで、私は決断を下しました。
「一緒にイタリアに行ってみる」
って。
きっと、それから考えても遅くないんじゃないかって。
だって私は、いつも自由で何も制限がないんだから。
それが本来の姿だから。
で、再び一緒になることを決めた私たちが、再会の場所として選んだのが・・
インドネシアのバリ島だったわけなんですね!!!
バリで再会なんて、自分のことながらなんかすごい。笑
なんていう?ちょっと現実味に欠ける!
でも、私は東南アジア・彼はオーストラリアにいて。
そのちょうど間って、バリいいんじゃない?って思ったんです。
1ヵ月ぶりに会った彼は、御覧の通り、髪が伸びて初めて会ったときを思い出す感じになってました!
で、もちろん何も変わってない。
さて、ここから彼とのバリ島1週間が始まったわけなんです!!
皆様、ご報告が遅くなってしまってすみません。
ここからは、再び彼との暮らし(オーストラリアじゃない編)を綴って行こうと思います。
どうか懲りずにお付き合いの程よろしくお願いします。