アンコール遺跡2 アンコールトム編
アンコール遺跡って、アンコールワットだけじゃ終わりません!
とにかく凄まじい数の遺跡が残っているので、全部回るのは至難の業。。
私は特に遺跡マニアとか、特別遺跡が大好き!!ってわけでもないので、1DAYパスで、主要な遺跡だけをまわりました!
それでもかなり時間要しましたよー!!
アンコールワットの次に向かったのは、アンコールトム。
謳い文句は「宇宙の中心、アンコールトム」。
(・・なんやそれ??でしょ?笑)
ここは、でっかい石でできてる顔がいっぱいあるんですね~!!!
近くで見るとかなりの迫力でした!!
このアンコールトム遺跡は、結構マニアックというか、変わった石がたくさんありました。
こちらは、”男女のシンボル”だそうです。
長いのが男性、受け入れてるのが女性。
↑これを説明してくれたのは、地元の少年。
遺跡内はたくさんの地元の少年がいて積極的に声をかけてきます。
でも悲しいことに、多分親しく話したり説明を要求したりするとお金を要求してきます。
遺跡の説明をするふりをして、人気のないところへ連れていこうとします。
「日本語教えてください」って、本?を出してきたりします。
このような少年をはじめ、遺跡内には物乞いをする小さな子どもたちでいっぱいです。
「ワンダラー」
って言いながら、簡単なおもちゃなどを出してきます。
ブランコに乗ってる少年。
スマホを向けただけで
「ワンダラー」
って言ってきます。
噂には聞いてましたけど・・
なんというか、何とも言えない気持ちになってきますね。
色んな事を、1ドルに変えてくる。
勿論、子どもたちは悪くない。
お母さん方も悪くない。
ただ、そういう環境。
そういう文化。
たまーに、子どもたちの積極的さに負けて買ってあげてる方を見ました。
でもね、遺跡の張り紙(看板?)に、
「物乞いの子どもたちから、物を買わないでください。
そうすることで、彼らは学校に行き学ぶことをしなくなってしまいます。」
みたいなことが書かれていました。
なるほど、そういうことなんですね。
しかも、買ってたらきりがないくらいの数の子どもたち(大人も含む)がいます。
アンコールトムはかなーーーり広くてですね。
地図を見てても、方向音痴な私はすぐに迷子になります。
簡単な地図すら読めません。笑
トゥクトゥクドライバーのMは、南大門で待ってるって言ってたけど・・
今いるのは完全に北側だった。
この果てしない距離をまた戻るとか・・・
暑すぎるしもう遺跡お腹いっぱい。。
近道しようとして、知らずに浅い池に足を踏み入れちゃうし。
外を歩くとトゥクトゥクの勧誘。。。
やっとの思いで南大門に着いたけど、Mが見当たらない。
そこら中にいるトゥクトゥクドライバーたちをかき分けて探してたら、その人たちが勿論勧誘してくる。
何度も往復して探してるのにいない。。
「オネサン、トゥクトゥク?」
「トゥクトゥクノラナイ??」
「・・・I already have a tuktuk driver!!!!!!!!!」
あまりにしつこいのでイライラしてそう言ったら、すごい申し訳なさそうにひるんでしまった。。笑
どうしよーー。
もし見つからなかったら、私帰れないじゃん。
冗談じゃないぜ。
途方に暮れてたら、暇そうで感じのいいトゥクトゥクドライバーが隣に座って話し始めた。
遺跡の説明をし始めたので、
「これ、説明聞いてたらお金ねだられるのかな。。」
と無意識に思ってしまっていた。
東南アジアに入ってから、いつも私はこんな風に考えるようになってしまっていた。
有難い好意にまで、疑うようになってしまっていて、そんな自分もすごい嫌だった。
早めに話を切り上げて、私は再びMを探し始めた。
でもやっぱり見つからない。
ふと遺跡の入り口を見ると、受付のお姉さんと遺跡ガイドさんがいて。
「この人たちに頼るしかない」
そう思って、話しかけた。
「私、迷子なんです。。」
32歳にもなって、迷子ってか。
人生、何が起こるかわからない。
「ホテルの専属ドライバーなんですけど、この辺にいるって言ってたのにいなくて。。」
と言うと、お姉さんなんと。
ホステルに電話をかけてくれた。
そんで、クメール語(カンボジアの公用語)で話してくれて、私に
「Are you a Japanese?」
って。
ははん。
ホステルの人も、私をイメージして、あの日本人迷子になっちまったあちゃーって思ってることだろう。
でも、おかげさまで、すぐにMが現れました!!!
ホステルスタッフが、Mに電話してくれたみたい!!
おぉぉぉぉM!!!
よかった!!
本当によかった!!
トゥクトゥクに乗って現れたMが、まるで私をお迎えにあがった白馬の王子のように見えた、一瞬。
うん、一瞬!!!
本当に感激して、お姉さんに
「本当にありがとうございます!!!」
と言って、少ないけれどチップ(電話かけてくれたのもあって)を渡そうと差し出したら、
「えー!これは受け取れない!!」
って。
ものすごく意外な返答だった。
だって、私が迷子だから、自分のスマホ使って電話して事情を話してくれて。
チップというか、電話代としても払って当たり前のもんだと思うし、受け取って当たり前だとも思った。
なのにお姉さんは、決して受け取ってくれなかった。
それよりも、
「無事に見つかってよかった!」
って喜んでくれた。
私はとてもとても感動した。
無意識のうちに、
「カンボジア=何でもお金がかかる」
そう思い込んでしまってた。
(というか、これもこれで事実だけどね??)
このお姉さんも、遺跡ガイドが仕事のはず。
決して迷子案内係ではない。
そのお姉さんだけでなく、周りにいた人たちもみんな私のことを心配してくれてて。
どんなに有難かったか。
どんなにあたたかい気持ちになったことか。
人って、優しくされた経験があればあるほど、同じように人に優しくできる。
このお姉さんもきっと、人に優しくされてきたんだろうなって。
おかげで、カンボジアに対していいイメージができました。
ありがとう、お姉さん、皆さん。