虹の向こう側。
「いつ書こう?」
今日は、私の中で、そんな風にずーーっと悩んでいた話題に触れますね。
私が、なぜシンガポールを選んでやって来たのか?
それには理由があります。
オーストラリアを離れ、シンガポールに降り立ってから。
私は、行動を一人でしていたわけではありません。
皆さん覚えてますか?
4月にNZのホステルで出会い、いったん国へ帰って3週間後に、地球の裏側から再び帰ってきてくれたあの人。
そう、Tです。
シンガポールで再会したのは、このTでした。
事の発端は、私がニコちゃんの怒っている姿を見兼ねてトイレにこもったシーン。
「悲しい、こんな想いをするためにオーストラリアに来たんじゃない」
そんな気持ちになった時に、無意識に私の心に浮かんだ人。
それがTでした。
気付いたら、私はTにメッセージを送っていました。
「How are you?」
私の誕生日翌日に旅立ったTは、この時インド行きの飛行機に乗る直前のタイミングだったらしいです。
「ボーイフレンドと、楽しいオーストラリアライフを。」
と私に言って去っていったT。
約3週間の間、一切の連絡を取っていなかった私たち。
その沈黙を破ったのは、まさかの私でした。
Tが返信してきた最初のメッセージ
「How can I help you?」
あぁ、Tってそうだよな、これがTだよな。
たった一言とタイミングの中に、Tの性格すべてが入ってるなと感じました。
私の心はちょうどその時、ニコちゃんに対して嫌気がさしていて。
「このまま一緒にいて大丈夫かな、不安だな」
という状態で。
怒ること以外も、もう本当に色々。
「なんでオーストラリアに来てまでこんな想いをしているんだろう」
って、残念な気持ちにもなっていて。
「また逢いたい。
今度はしっかり、NZとは違う状態で逢いたい。」
そう切り出したのはTでした。
それからTは、私にシンガポール行きの航空券を私に贈ってくれました。
オーストラリアを離れることを選択したのは100%私です。
でも、この腰の重い私に
「オーストラリアでいること」以外の道を、
一瞬で見せてくれたのは、まぎれもなくTでした。
「もしかしたら、新しい景色を作っていけるかもしれない」
そう、胸を躍らせたのも私です。
シンガポールの空港で再会した1ヵ月少しぶりの彼は、私があげたTシャツを着て待っててくれました。
会った瞬間、何か言おうとする私をふさぐように、何も言わずに、ただぎゅぅぅぅぅぅぅーーーーってハグしてくれました。
そしてあの夜景を観に連れていってくれて。
それから3週間、ここクアラルンプールに至るまで、行動を共にしていました。
すごく私が、その過ごし方を割愛した(例えば、”一緒に〇〇に行った”、など)のは。
きっと、私はどこか胸の中で知ってたんだと思います。
「このTと過ごす期間は、刹那的なもの」だって。
そして、その直感は的中。
いえ、これもまた自分で選んだもの。
今、もうTはいません。
私たち、再会してもやっぱり喧嘩ばかりして。
しかも毎回超しょーーーもない理由。
母親の言葉を借りて言うならば、私は多分「わがまま女王」なんだと思う。
でも、Tも負けず劣らずキングで。
お互い正しいと思っているから、譲れない。
まるでNZの時と変わらない。
でもね、それを上回るくらい、Tはたくさんの愛を惜しみなく与えてくれました。
「愛」って、言葉ではわかっていても、なかなか循環させるのが難しい時がある。
Tは、「やっと何のしがらみもなく会えた。」って。
思えば、NZでも地球の裏側から私のためにと帰ってきてくれたT。
今回は、インドからシンガポールへ帰ってきてくれた。
世界52ヵ国(だっけな?)を旅したTと話してると時々、
「地球のどこにいても近所」
みたいな、まるで机の上にある地球儀のような錯覚が起こります。
それくらい、いつも近くに感じさせてくれていたんですよね。
Tは、ボーイフレンドがいる私の邪魔を一切しなかった。
でも、本当はすごくすごく、寂しかったよと暴露してくれた。
最後、Tは私に初めて手紙を書いて渡してくれた。
バイバイするの、実に3回目。
一体、何度バイバイしたら気が済むんだろうか。
バイバイする時がこんなに寂しいって知ってるのに。
その中のひとつに、
「6年間、僕のハートは壊れていた。
でも、”壊れていない”と教えてくれたのは君だった」
そして彼は、私のことを”ミスゴライトリー”と呼び、
「ミスゴライトリー、素敵なフレッドに出会えますように。あれ?それって僕かも!?」
って。
これは、私の人生で不動の一位の映画「ティファニーで朝食を」を一緒に見たから。
自由奔放なオードリーと、いつも支えるフレッド(ポール)。
私も思ってた、「フレッドってTに似てる」って。
自分のことよりいつもオードリーの幸せを願っているフレッド。
私ね、何十回もこの映画を観ているはずなのに、この映画のカテゴリーがわからなかったんです。
「これって、ラブストーリーなのかな?」
ってTに聞くと、
「当たり前にラブストーリーだよ。」
って答えが返ってきて。
この手紙を読んだ時、私は初めてこの映画がラブストーリーだと気付いた。
やっと、二人の心模様が、本当の意味で「わかった」んだと思う。
そして、私が愛してやまない”Moon River”の歌詞。
これも、やっとイメージに色がついて、すごく鮮明な情景になった。
でも、これで、さよなら。
彼は、日本にワーホリを検討していた。
そして、3年半続けた旅を辞めようと思うと言い出した。
「私に出会ったから」だって。
Tが去る前日、一緒にセントラルマーケット付近を歩いてたら
こんな綺麗な虹が目の前に!!
「サインだよ」
って、Tが言ってたから、
「Tのイメージカラー、レインボーだよ!」
って言った。
すごく珍しい人で、雨あがりの晴れた空に現れる。
本当によく変化する人。
T、出会ってくれて本当にありがとう。
もしまた縁があるなら、必ず会える。
あーもおおーーーーー
ほんとに色々割愛しすぎていて、わかりずらい文章ですみません。
私一体どうなるのか。。。
でも、これが今の等身大の自分です!
最後まで、書くか書かないか悩んだんですが。
もしこの報告を飛ばして次の話題に行くのは、なんだか自分にも、皆さんにも嘘をついているみたいですごく嫌だったんです。
だから、思い切って書かせてもらいました。
長い文章読んで下さり、ありがとうございました!!!
そんなわけで、遂に今、本当に一人です!!
NZでワーホリしてたはずが、
「東南アジア一人旅」!!!
。。。
カ、カテゴリ変えようかな(ランキングサイトの)。。。。笑