Tと私
6月上旬に、ヨーロッパから帰ってきたT。
たった3週間ぶりに、遠い遠い南半球のニュージーランドまで再び帰ってきてくれるなんて、はじめは嘘かと思った。
地球儀で見たら、ほぼほぼ地球の反対側なんですよね。
ここが彼にとって居心地がいいのはもちろんですが、理由のひとつとして、私に会いに来てくれたんですね。
もうすぐ2カ月経ちますが、「おはよう」から「おやすみ」まで、ほぼほぼ一緒にいます。
何と表せばしっくりくるのだろうかな。。
この人ね、本当に飽きない人なんですよ。
まず、心と顔が少年。
常に何かしら誰かしらにいたずらしてやろうと考えてます(まじで)。
私とか、脅かしたらすぐにびっくりするし、絶好の遊び道具だと思う。笑
私の反応を見て、子どものような「きゃきゃっっ」って笑顔をします。
とにかく、めちゃくちゃ自由。
かと思いきや、料理の腕前超あります!!
この人を見てると、
「好きこそものの上手なれ」って感じ。
好きなことって、いくらでもできるんですよね。
料理が大好きなTは、仕事の合間にいいレシピを見つけてはノートに書き留め、日々試します!
ふと気付いたら、完全に毎日・毎食を共にしていました!
毎回めちゃくちゃ美味しい料理を惜しみなく食べさせてくれています。
ここ最近、自分ではチョコレート以外買った記憶がない。
いやー、こう書くと一見仲良さげな雰囲気むんむんしてますが、最初の頃めっちゃ喧嘩したんです。。
私は大の料理嫌いで、極力料理したくない。
でも彼はお互いに作りたいのか、
「で、Natsumiは何を作ってくれるの(わくわく)??」って聞いてくる。
↑この言葉って、料理嫌い(そして多分コンプレックス)からしたら。。
けだるさと申し訳なさと、嫌悪感と自信のなさが入り混じって最悪の気分に陥ります(大袈裟風味ですがかなりマジです)。
1人なら、簡単で美味しいツナパスタ(私オリジナルレシピ)を作って食べてるんですけど、
Tは、
「缶のツナ嫌い」って言うし(くそっっ)
インスタントは嫌いっていうし(くそっっ)
だから私が一人で何か食べてたらめっちゃ拗ねてめんどくさかったし(くそっっ)
「もう別々にしようよ!自分で好きなの作って食べなよ!!」
って言ったら、
「Natsumiと一緒の料理を一緒に食べるのが好き」
っていう。
「私、ほんまのほんまに料理嫌いやねん!!!
自分は好きやからいいかも知らんけど、私からしたら料理の話はもうストレスでしかないねん!!!」
って、泣いたこともあったわ。。笑
今思えば、本当に悪気なく、彼からしたら普通の会話だったんだと思いますが。
私はもう、本当に本当に料理が嫌で(これはもう、前世で料理に関する何かがあったとしか思えないレベル。笑)。
それからというもの、彼は毎回の食事を私とシェアするようになりました。
必ず毎日、
「今日はこれを作ろうと思う!」
って、いい顔で報告してくれる。
私の好き嫌いを必ず聞いてくれて、トマトとナスとレーズンは使わないようにしてくれる。
デザートに美味しいスイーツを作ってくれたり、スイーツのない日はホットチョコレートをしれっと作って出してくれたり(ホイップまで!これが最高に美味しい)♡
私が抹茶好きなのを知ってるので、マーケットで抹茶スイーツを見つけては買ってきてくれて。
わざわざ抹茶の粉を買いに行って「抹茶ラテ」を作ってくれたり(最強においしかった)。
一緒に買い物行った時、私が
「パイナップルジュース飲みたいけど、めっちゃ高くてびっくりしたよー!!!」
って買わずにいたら、
後日何もない日にしれーっと買ってきてくれたり。
優しいし、美味しいし。
どれもこれも、美味しすぎて毎日が贅沢すぎです。
完全に胃袋を掴まれてしまったぜ!!!
ただ、先程の話に戻りますが(読みにくい)
びっくりするくらいしょっちゅう喧嘩します。
しかも、ほんまにしょーもないのにパンチきいてるやつ。
ある夜、夜中じゅう喧嘩した。
もう、いったい何がきっかけでどんなタイミングで(セロリか!ってな)どう仲直りしたかも覚えてないけど。
とにかく腹が立って腹が立って、終わりの見えない言い合いを続けた。
「ああいえばこういう」を、お互いにぶつける。
↑これをずーーーーっとやってたら、今度は辞めるタイミングがわからない、負のループ。笑
そして特記すべきは、私はほとんど英語がわからないということ。
ペラ子でもないくせに、態度は超達者っていうめんどくささ!!!
何百回すかした顔して「アイドンノウ!!!」を繰り返したことか。
若干、自分のボキャブラリーのなさにイライラしてたのかなとさえ思う。
でも、通じてるから派手な喧嘩になったんです。笑笑
彼はまず、嫌なことは嫌だって、ほんとにはっきり言う。
私からしたら
「え、それを嫌ってわざわざ言うのかい?」
ってことまではっきりと。
絶対に自分に嘘をつかない人。
自分に嘘をつくのを悪としてるんだと思う。
私は(というか大抵の日本人みんなそうかも)、無意識の部分でちょっと我慢してるとこがあるんじゃないかと、これは新たな発見でした。
私も嫌なことは嫌って言ってたつもりでしたが、完全にレベル違いでした。笑
そんな彼に影響を受けてか、
「じゃあ言うけど」
が増えた気がする。
「あんたがそこまで言うなら、私も言わせてもらうけど」
的なやつ。
嗚呼、今思い返してたら、
いつも、よくもあんな下手な英語での私の訴えにあそこまで答えてくれるよなって、もはや感謝の気持ちさえ芽生える。笑
でも、私はこのスタイル大好きです♡
だって、100%後腐れがない!!
彼はちゃんと「ごめん」が言える人。
そして、本人が本当に悪いと思った時にだけ言うから、かなり信憑性が高い。
そしたら私も「嗚呼、私も悪かったな、言い過ぎたな。」って部分を素直に言える。
仲直りするのがかなり早くて、全然気まずくならないやつ。
最近は、お互いに扱い方がわかってきた!
私の扱い方がこんなに上手な外国人Tだけだわ。笑
私を自由に表現させてくれること、本当にありがたく思います。
私にはきっとこれが必要だったんだなーって、よく思う。
おかげさまで本当に自由に、私を偽ることなくのびのび生きてます。
嬉しかったら、嬉しいように。
怒ってたら、怒ってるように。
楽しかったら、楽しいように。
悲しかったら、悲しいように。
どれを表現しても、どれも私としてしっかりと受け止めてくれる、頼もしい彼です。
お互い、黙ってても一緒にいる。
それでも違和感が一切ない。
あ、あれれ??
完全にこれ、いわゆるボーイフレンドの話みたいですねー。笑
ってか、「ボーイフレンド」とか「友達」とか、
もはや肩書きをつける意味なんて見つからない。
なんでもいいや、呼び方なんて。
ただ、Tとのことでひとつだけ問題が。。。
Tの美味しい料理を毎日食べてるせいで、確実に太った!!!
OMGーーーーー。
身体が重い!!!
完全に、海外の罠にはまったパターン。やば。
でもいいや、体重なんて戻るし、ただの自分を量った時の重さでしかないし(何故強気)。
嗚呼、心の健康って気持ちいいな。
多分来週、彼は次の旅に出る。
どうしよう、ってか、どうなるんだろうか私。
まー毎日毎日飽きもせず、こんだけの時間を共有していたら、いざいなくなった時の自分がもはや想像を絶する。
でも、お互いに次の舞台が待っているから。
っていう、人生で今最強にフリータイムな私の日々。