インド人Gの教え

初めての、インド人友だち

この宿に来て間もなく仲良くなった、インド人G。

この間、遂にこのホステルを巣立って行きました。

まー宿ではわりと問題児だったようですが、私は全然そんな風に感じず。

ドラゴンボールが大好きで、日本人の私を見ると必ずカメハメハしてきたり。

いつも明るくフレンドリー、人懐っこくて可愛い弟みたいだった。

鍵を部屋に閉め込んでしまって、夜中に「玄関開けて」と起こされたこともあったな。。笑

そんな彼が、最後の夜に私を部屋に呼び出し、めっちゃ真剣な顔して語り始めたのです。

「なんでNatsumiは独身なのか？」

。。。は( ﾟДﾟ)？？？

ほっといてくれ！！！！笑

「自由でいたいから」

とりあえずそう答えると、

「子どもは欲しくないのか？」と。

プライベートなことめっちゃ聞いてくるやん。

それに対しても

「自由でいたいからね」

と答えた。

「今までの彼氏とはどうして別れたのか（結婚しなかったのか）？」

。。。ほっといてくれぇぇぇぇぇーーーー！！！！！

うるさいなもーーーーーーーーー！！！！！！！

( ﾟДﾟ)！！！！

ってなりましてね。

だって、いちいち聞きすぎや。

しかも、英語の語彙力のない私にこんな難しい質問してくるってどうなんや！！！

こらぁ( ﾟДﾟ)！！

めっちゃイライラしたから、ここからずっと

「アイドンノゥ！！！」

を連呼し始めた私。

それでも突っ込んでくるので、

「わからへんもーほっといてっっ」

と関西弁で返し始める。

そしたらGが

「ワカラヘンモーホットイテ！！」

とリピートし始めたので更にイライラ！！！

「もう部屋戻るから！私忙しいから！！」

と去ろうとしたら、

「いやいやちょっと待って、２分！

まぁとりあえず座って座って。」

と。

イライラしながら彫りの深いインド顔を見ていたら、”夢をかなえるゾウ”のガネーシャを思い出した。

「もー、一回だけやで」

面倒くさそうに座りなおしたら、彼はゆっくり話し始めた。

「Natsumi、よく聞いて。

Natsumiは今、自由でありたいと言っているけれど、

”自由”は外になんてない。

”自由”は、いつも自分の心の中にある。

人はいつでも自由。

それは、絶対に忘れちゃいけない。

Natsumiのお父さんとお母さんがそうだったように、

Natsumiも愛する人と結婚して家庭を持って子どもを産むこと。

”今じゃなくていい”って言うけど、いつになったらその時が来る？

結婚したら必ず子どもが産める？

そうじゃない。

Natsumiは31歳だから、そんなに時間に余裕があるわけじゃない。

とにかく早く子どもを産みなさい。

なんでNatsumiに対してこんなことを伝えてるかって言うと、

初めて話した時に、インスピレーションが振ってきたから。

Natsumiには、人とは違う強いパワーとインスピレーションを感じた。

頭じゃなく、心ですべてを感じてほしい。

だから明日、俺が旅立つ前に伝えたかったの。」

さっきまでうるさく邪魔くさそうにしていた私が、この時ばかりは静かに聞いていた。

Gがいつも小指につけているパールの指輪が、いつもより輝いているような気がした。

前に尋ねてみると、この指輪はスピリチュアルな意味があるらしい。

私もGに対して、スピリチュアルの意味で強い何かを感じていたから特に言葉がすっと入ってきたのかも。

ありがとう、G。

大切なものを、大切なように扱わなくっちゃ。

特に今のタイミングは私にとって特別な意味があるので、すごくしっくりきた。

「自由は自分の心の中にある」

名言だわ。

こんな、長老が語るような名言を残してくれた彼ですがね。

２２歳なんですよ。

恐るべし２２歳( ﾟДﾟ)！！！

悟ってる。

ま、明るいGなのでこのまま静かに終わることはなく。

最後にサルサのダンスを教えてくれました！

夜中にサルサを踊りまくる二人。

平和やなーーー！

最後の決めポーズ、私が海老ぞりしてフィニッシュなのですが、

「Natsumi！ヘビーーー！！！笑」

うるさいわっ！！！！！

アンタがサルサ踊り始めたんやろがっっ！！！！( ﾟДﾟ)

アンタが軽すぎるんやーーーー！！！

言いながら叩きまくっときました。

はい、なんやかんや最後まで面白い奴でした。

もうカメハメハがないのかーと思うと若干寂しいなぁ。

ホステルに住んでると、出会いと別れの連続です。

その時その時で、お互いに必要なピースを持った人と関わるようになってると思う。

そんな、楽しいホステルライフを送っています。