３．カジノへ行く

スカイタワー内のカジノ

日本では馴染みがなさすぎて、謎に包まれているカジノ。

Mはいくつかの国でカジノに行ったことがあり、今回もこのカジノ行きはプランに組み込まれていたそうな。

私の”人生でしたいことリスト１００”リストの中に、

「カジノで大勝ちする」

という浅はかな願いが書かれている。

それ故に、今回Mに出会い行く予定になっているということは、便乗するほかないなと思ったわけで。

スカイタワーの、こないだアクティビティの予約の時に行ったカウンターの上階にカジノはあった。

開けた入り口に、ガタイの良い男性二人がででーーんと立っている。

パスポートを見せ、パスポート写真と顔を見比べられる。

目が合っているはずなのに目が合わない不思議！！！

なんでだろう！！！

「てへぺろっ」

って感じのテンションは一切通用しない感じの男性だった。

潜り抜けて中に入ると、それはそれは美しいきらびやかな場所だった。

アルコールのカウンターで、Mがビールをごちそうしてくれた。

ビール片手に、カウンターに座る。

Mに「好きなとこ行ってきなよ」と告げ、私はしばらくここに居座ることにした。

ラグビーと同じく、「カジノを感じよう」と思ったのだ。

カウンターからあたりをぼーっと眺めていると、全く飽きる気がしなかった。

映画とかで見る、あのカジノの世界。

ちょうど目の前が、カジノといえば！の、最もポピュラーなルーレットのコーナー。

一回の賭け金が様々で、2.5NZDから10NZDまで。

その料金に関わらず、台によって人が集まるところとゼロのところがあった。

不思議！

人気ディーラーさん（ルーレットを回す人）とかいたりするんだろうか。

人種も様々。

そして、遊びに来てる人の目がみんな同じに見えた。

華やかなんだけど、ね

という感じ！※あくまで、私が感じた感想です

チップっていうの？

自分の手持ちのお金を両手いっぱいに抱えた人がわんさか。

すごい世界だな～！！

せっかくなので

私もやってみることにした。

だって、私のやりたいことリストには、

「カジノをする」

だけでなく、

「大勝ちする」

と書かれているんだから。

まずは試しに、５ドルでマシーンのルーレットをやってみることにした。

結果、一瞬で終わった。

その後、Mがマシーンのブラックジャックをするのを見てた。

一回増えたが、すぐに終わった。

その後、Mはディーラーのいるブラックジャックに50NZD賭けたが、見事に一瞬で終わった。

ってか。

あたりを見渡すと、全員が富豪に見える。

きっと、私のような小金で遊ぶ人なぞどこにもいないと思う。

だって、１つのチップが１０ドルとかで、それを両手に抱えきれないくらい持っているんだから。

場違いなことだけは確かである。

私は、人生でしたいことリストをクリアさせるため、ルーレットの台の中に入った。

ぐるぐる回って、ピンとくる台を探してみた。

ニコッと目が合ったディーラーのお姉さん。

ここだ。

少し様子を見て、私は20NZDをシャッとお姉さんに手渡した。

お姉さんは再びニコッとして、１枚5NZDのチップを４枚、私にくれた。

さて。

私の人生でしたいことの浅はかな願いが叶うかもしれない時がやってきた。

隣のMに、歩いてくるときから既に

「私は当たる。ぜっったい当たる。だって私、かなり運いいもん。」

と、まるで呪文のように唱え続けてきた。

だから絶対に当たる（めっちゃ浅はか）。

１回１枚（5NZD）ずつ出していけば、計４回もできる。

よし、こいっっっ！！！！！

私はすべて２３番に賭けた。

歩いてくる時から、１８か２３が気になってた。

結果。

何事もなく２３番は出なかった。

私の25NZDは５分ほどで消え去った。

ま、ギャンブルなんてそんなもんだろう。

結局私もMも、負けて終わった。

私の人生でしたいことリストは叶うことなく終わった。

しかし、私よりもMの方が散々だったと思う。

Mは賭ける気もなかったのに、私が「しようよしようよ！」コールを送り続けた結果、負ける羽目になったから。

ごめんM！！！

でも私、めちゃくちゃ楽しかった！！！！

帰りの夜道、ハリーポッターみたいな館を見つけたり。

時計台？ライトアップしてて。

ちょっと大人になった、カジノDAYでしたとさ。